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フランス・ななめ見聞録 & La Prose oblique du Japon
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DATE: 2018/04/29(日)   CATEGORY: アート l'art
オルセー美術館とポンピドーセンター比較 その5

パリのど真ん中に現れたモダン「すぎる」外観に対する保守層の批判にさらされながらも、二十世紀建築の代表となったポンピドーセンター。

建設は1972年に着工、ガラスと鉄鋼の上部構造は10か月で出来上がった。
が、センターの落成はそれから5年もたった1977年、ヴァレリー・ジスカール=デスタン大統領の時。

センターは当初、以下の3つを束ねる複合施設だった:
国立現代美術館(MNAM)、
インダストリアル・クリエーションセンター(CCI)、
これらの独立管理機構で公的機関の公立情報図書館(BPI)。

その後4つめ、独立機構の音響音楽研究所(IRCAM)が加わり、ボーブールのポンピドーセンターを形成することとなった。


この中核を担うのが国立現代美術館(MNAM)。

所蔵作品は20世紀・21世紀の造形芸術、デッサン、写真、ニューメディア、実験映像、建築、デザイン、インダストリアル、と多岐にわたる。1973年には「1905年」がコレクションのスタートと認定された。フォービスムから今日まで(基本的には1870年以降にうまれたアーティスト)という認識になっていて、オルセー美術館のコレクション範囲の続きを背負うものとなっている。所蔵数は15000作品(2013年に99000)、17000平米に800作品が展示される。建築の特性である、配管類が建物の外に設置されたことで、内部にはニュートラルでフレキシブルな巨大空間を確保できた。定期的にこの空間演出を変えながら展示が行われるのが、センターの醍醐味。

竣工から5年後の1982年、イタリア人建築家ガエ・オレンティによって大々的な改装が行われた。彼女の改革により、自由で可変な空間に、伝統的な博物館学テイストを盛り込むこととなった。



ということで、
ポンピドーセンターというのは特殊性を持って戦略的に計画されたものだということがわかる。
ジョルジュ・ポンピドー大統領の悲願であり「社会とコンテンポラリーアート界の橋渡し役を担うプラットフォーム計画」のビジョンがまっすぐに反映され、広くフランス人パブリックに親しまれる場所となった。




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