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フランス・ななめ見聞録 & La Prose oblique du Japon
フランス・ななめ見聞録 & La Prose oblique du Japon
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植物にクレイジーです!
ボタニカルアート、ベジタルインスタレーション・・・。そんな言い方をして、ちょっとした華道やフラワーコーディネートなどをイメージしていると裏切られる結果になる。壁、建物全体、店舗アクセサリーなど形は色々だけど、全てを覆いつくしてしまう「植物空間パフォーマンス」を繰り広げるオジさん、Patrick Blanc パトリック・ブラン。
1953年6月3日パリ生まれの、植物研究家、植物美術家、植物愛好家、冒険家・・・? 植物好きのパトリック少年は、19才の時に熱帯植物に目覚めた。パリ第6大学で研究、受賞経験もあるが、とにかく世界中の森、ジャングル、自生植物に出かけていく、いまだに少年、なオヤジである。
http://www.midorinokabe.com/
http://www.murvegetalpatrickblanc.com/mainfr.php

美術館、ホテル、公園、オフィス、店舗、レストラン、バー、ジャンポール・ゴルチエとのコラボレーションとしてファッションにも、と、フランス国内外で広く活躍している。日本では金沢近代美術館、大阪の店舗などで制作した。
Boutique Marithe et Francois Girbaud Osaka(マリテ+フランソワ・ジルボー大阪・御堂筋店)
http://www.opti-cafe.com/shinsaibashi/shop/shopping/sh_shop066.html




1990年にできたEDF(フランス電気)・公共ギャラリースペースでのエクスポジションは、ジャングルを再現したような、うっそうとした空間になっていた。
暗く暑い会場に入ると、まずは2階までの吹き抜けいっぱいに広がった緑のボタニカル・アーチがいらっしゃいませと迎えてくれる。アーチの下にはベンチが設けてある。奥へ進むとテーマ違いの植物地帯が3つ作ってある。パトリック・ブランのインタビュー映像の部屋がひとつあり、写真パネルでもマダガスカル、エクアドル、ギアナ、カメルーン、タイ、マレーシアといった世界の熱帯植物の根や花や実が紹介される。(ちなみにギアナは南米北東部のフランス領海外県。アフリカ西部のギニアとは違いまーす)
ザァザァ水の流れる音の正体は2階、巨大試験管の中に植物や石が詰めてあり、水が循環して滝のような音をたてている(ホームページから見つけてきたデッサン画像参照)。
patrickblanc1.jpg


地階にも続いて、狭い小部屋2つに分かれた植物展示と、パトリック・ブランのバイオグラフィー、各国で行ってきたインスタレーション作品の紹介ビデオなどの小部屋から成っている。

暑い・・・。ジャングルの比じゃないけど、ムワッとする空調になっている。この日は土曜日。外に出ると待つ人の長い列ができていた。大盛況(?)に応え、3月4日までの予定が、18日まで延長です。
edf1.jpg


Exposition P.Blanc < Folies Vegetales >
Espace EDF Electra
6, rue Recamier
75007 Paris
Tel : 01 53 63 23 45
http://www.edf.com/211i/Accueilfr/FondationEDF.html

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DATE: 2007/02/27(火)   CATEGORY: アート l'art
パリ16区~ギマール装飾
高級住宅街と言われる地区、パリ16区。ある日「16区散策」をしていた時、見覚えのある雰囲気の建物を見つけた。地図もガイドも持っていなかったのでわからない。記憶の糸をグルグルたどって、ようやくギマールじゃないの?と気付いた。
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Hector Guimard エクトール・ギマール(1867~1942)は、鉄、ガラス、石、木などに優美な曲線、うねる渦巻き模様、植物や生物の模様などの豊かな装飾美術を施した、アール・ヌーヴォー芸術の代表といわれる建築・装飾家。集合住宅、個人邸宅、メトロ入り口などに、その「都市計画」とも思える建築様式を見ることができる。街を彩る建築を生み出したアントニ・ガウディ(1852~1926)、バルセロナでガウディ建築にうずもれた時に似た印象を、ギマール建築の中に覚えた。ギマールもまた、外壁だけでなく内装 階段手すり、窓わく、電灯、家具、ステンドグラス、ドアノブに至るまでまるごとデザインしている。

16区にギマール建築が点在していることは情報として知っていたが、無計画派が下調べも無くブラブラして偶然見つけたメザラ邸 Hotel Mezzara オテル・メザラ(1910年)。

内部の写真撮影はおことわりされたのでわかりにくい解説。
20070215_11041.jpg

外のドアを入ると小さなホールになって、数段の階段をのぼると2枚目のドア、そこから部屋部分になる。広々とした部屋は上階まで吹き抜けになっていて、模様入りガラス天井がとても明るい。この部屋には大きな鏡が貼ってあり、フレームも曲線でできている。少し曇った鏡に時代を感じる。奥に小さな部屋がふたつ並ぶ。上階に続く階段は途中までしかあがれないように紐がかけてある。ザンネム。

Andrew Simpkinという人の個展をやっていて、ちょうど本人もいた。少しキュビズムがかった裸婦デッサン・油絵という内容で、作品は興味深いものではなかった。こんなに美しいところでの個展に意味があるということで、「ずいぶん待つんですよ」と教えてくれた。どれくらいとはハッキリ言ってくれなかったけど、この人の個展、1990~2006年の作品からだそうで・・・もしかして1990年から順番待ち・・・そんなバカな。
たまたまツアーの一行もいて、奥の小さな部屋でガイドの人が話をしていたが、ツアー客は稀らしい。

ギシギシいう床に抜き足差し足、なぜか声もひそひそ。今こうやって個展会場に使えるなんて贅沢だなと思う一方、人が来れば傷むから、同時に保存も大変になるなぁと想像。時代を保存するって難しい。


メザラ邸
60, rue Jean de La Fontaine 75016
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(通風口の柵)
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DATE: 2007/02/24(土)   CATEGORY: 食 l'alimentation
PANKOさん
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専門店にはかなわないけど、普通のスーパーでも日本食品は手に入る。中国モノだったり、純粋なニッポンものの場合もある。チェーンのスーパー・モノプリなんかのとある店舗に小さなアジアンコーナーが設えてあって、真っ当なソースやめんつゆや焼き海苔が並べられているのを見ると「店長が日本食好きで、日本との連携もあるのかいな」とか考えてみたりもする。少々高めですから買いませんっ。でも振る舞い料理をする時には、こういう食材を使ってもいいよねとは思う。

ウチから少し歩いた所にある大きなスーパーは、その辺にあるスーパーとちょっと違って少しイイ感じを漂わせている。入り口すぐにはカフェコーナーがある。店内は奥に奥に広く続いている。イタリアやアラブ系食材の棚も多く(その分フランス食材が減らされている、っとも思えるけど)、香辛料やオリーブも種類が豊富、そして状態の良い野菜や果物がマア驚くほどピッチリ並べられて、段々に積み上げられている。みかんをソ~ッと取る・・・。でも値段設定が特別高いわけでもないのが不思議。

ここで見つけたのはPANKO!アルファベットで書かれるといったい何だろうと思っちゃうが、ただのパン粉。

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クロノポストの配達トラブル
近頃クロノポストの配達トラブルが叫ばれていて、以前から問題はあったようなんだが一向に改善する気配が無いようで。配達通知も何も無いまま放置されたうえ、日本に送り返されたり、とんでもない所まで取りに行かされたり、開けられていたりするらしい。しかも配達人のゴキゲン次第みたいな部分があり、教育が徹底していない感じ。まともに受け取れたためしがない人がいると一方で、トラブル知らずの人もいるらしい。
日本人会(法律相談や滞在相談、法定翻訳、学校などなどピンからキリまで各種サービスを行うアソシエーション)が日本郵政公社に事態改善に向けて働きかけてもらうよう要望書を出すらしいので、そのあたりはおまかせするとして。

日本からEMS(国際スピード郵便)というので出すと、フランスでは提携のクロノポストに回る。日本ではこのEMSを勧める傾向にあるらしいが、よろしくないかも。クロノポストは郵便局が出資しているサービスだから安心っていう話らしいけど、実際のところ内部では、余計な仕事を押し付けられてイヤイヤやってるんだとか。郵便局員が「なんでクロノポストの仕事を私らがやるんだよ」って言っているということかな? いったいどういう事情なんだ・・・。ワタシも詳しくないので色々言えません。

こういう不祥事を聞いていたのでピリピリ神経が張って、パリの小包事情に幻滅しかけていたが、今回実家からの荷物はSAL便にしてくれたおかげか、9日後にすんなり着いた。早いじゃん!しかもダンボールも破壊されてなかった。

結局日本サイドからは、
■クロノポストに回らないように、EMS(国際スピード郵便)を使わないこと
■通常郵便の「航空小包」、もしくは民間宅配サービスなどを使うこと
■箱そのものに宛先・連絡先を書いておく
■携帯電話番号を書いてもらう

そして、驚かそうと思ってこっそり小包を送らないことです!あまりに遅いねってことになったら日本とフランス両側から捜索(!)することになるだろうから、荷物ナンバー控えもなくさないで~。

普通の手紙なんかあっという間に届くけど、恐るべしクロノポスト。それでもイタリアなんかより随分いいのかなぁ?
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小包をとりにいく
実家から届いた荷物をとりにいってきました・・・再配達してくんないので。ポストに不在通知が昨日入っていて、再配達してくれないような気はしつつ電話してみたけどやっぱりしないとのことで、郵便局にとりに行って、さらに「配達を・・・」っと食い下がってみたけどだめだった。だめだろうと予想はしていたのでせめてスポーツバッグを持って行って、少し移して。しまいには体がちぎれそうになりながらも(なんと雨も降ってきて)無事 la livraison(ラ・リヴレゾン=配達)を完了しました~。

コロコロ(荷物乗っけてひっぱるやつ。何ていうんだ?)とかスーツケースがあれば良かったんだが、実はパリ到着翌日、パリ・リヨン駅でスーツケースの取っ手がドガチィィン!!とぶっ壊れてしまい、その後かなぐり捨ててやったので持っていない・・・。数日はタンス代わりに使ってやったけどね。おさらばデス。
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イライラすること ~サムライ編~
初対面のフランス人と話している時に、日本について知っていることやイメージをとにかく話してくれるのは喜ばしいことです。が、内容によっては何やらムカムカして、ワタシも意地になって反論したり抵抗したりする。ありがちなアニメ系の話は自分が勤めていたこともあって、こんなのに携わったけど知ってる?とか聞いてみたり、何が流行っているか教えてもらったり(まぁ最近は「ナルト」なんだけど)、ワタシも詳しくないのだけどそれほど抵抗は無い。ただしともすれば話がゲームに流れる危険性があり、テレビゲームは全くわからないのでせめてMiyazakiアニメの話にしてもらう。

最近のムカムカはフランス人のおっさんがしつこくサムライの話をしていた時。何かで見て相当お気に召したのか、サムライがすごいすごいと、低腰で刀をスパッと抜くポーズとかやってみせて、素晴らしい、美しいと止まらない。刀は特別な場所に行かないと手に入らないんだと力説するので、「ハイハイ、日本でも真剣なら所持するだけでも免許がいりますよ」とか「竹もスッパリ、よく切れますよ」とか、話を合わせる。でもかなりうんざりしてきたところで、サムライが現代に存在しないのはとても残念だとか言うのでもう限界、嫌だ。サムライ魂は日本人の心の中にあるんだ(実際のところはわかんない!)、ただの階級だし、むしろマフィアであって、今の時代に刀さしたバカもんが街を闊歩するなんてありえない、日本で”侍が素晴らしい”なんて言う人は誰もいなくて、時代おくれでダサイ!!とムキになる。

フランス人がそんなの気にとめるわけもなく、でも美しいだろ?とまだまだ続くのであった・・・。そんな話にいつまでもつき合うのは嫌なので、何気に話を違う方に持っていったり、他の人を巻き込んでかわしたりする。フランス人もテキトーなので、うまい具合に話題をスリかえるとあっという間に忘れて、あんなに力説していたサムライなんてどっか遠い時代にスッ飛んで行っちゃうんである。
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DATE: 2007/02/22(木)   CATEGORY: シネマ le cinema
「硫黄島からの手紙 LETTRES D'IWO JIMA」
クリント・イーストウッドの「硫黄島からの手紙 LETTRES D'IWO JIMA(日本からの目線)」が2月21日からフランスで公開。これは「父親たちの星条旗(アメリカからの目線)」に続く「硫黄島シリーズ」第二部。日本では昨年12月9日に公開された。第一部を見ていないけど、第二部を見ておこうかなぁと思ったりしているところ。クリント・イーストウッドを毛嫌いしているのだけど彼自身が出るわけではないし、もう77才になるらしいし・・・ってよくわからない理由だけど。シラク大統領も「ハリウッドの最高峰(?)」とイーストウッドをヨイショしている。ニュースで見たけど、イーストウッドが大統領を訪ねていたからか。新聞にもドカンと載っているし、記者会見での二宮和也と伊原剛志のインタビュー風景もニュースで放送されていて、注目度は結構高いのではないかと思われる。

「日本人は自分の国の歴史さえ知らない。服、くつ、バッグ、そればっかり。」(余計なお世話だぃ)と、フランス人からちくちくイタい言葉を浴びてしまうので、断片だけど勉強になるかな。
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/


ところで現在の日本での公開映画で気になるのは「ユメ十夜」。夏目漱石の「夢十夜」を10人の監督が映像化したらしい。ちなみにクロサワで好きなのは「夢」だけど、夢物語が好きなんではなくて、オムニバスがよいので。夢は10年に1回くらいしか覚えてないし夢判断も嫌いだし(だって覚えてないんだっつうの。)。
ホームページがやけにポップです。
http://www.yume-juya.jp/
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DATE: 2007/02/19(月)   CATEGORY: 未分類
パリ情報サイト
パリ情報サイト
http://jp.mon-paris.info/


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DATE: 2007/02/18(日)   CATEGORY: 未分類
元ログ
フランスってC'est la vie
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/makmagold
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フランス版ゴリエ?
まだガレッジセール・ゴリのゴリエっているのかな?
どうもあのイメージと強くダブるキャラクターがフランスにもいる~・・・。


その名はSamantha(サマンタ)、破壊的な笑顔がステキなブロンドの女の子。不幸にも天は、サマンタにザンネンなハンディキャップを与えてしまった、それは絶対に折り合わないふたつのニューロン(神経細胞)。でもサマンタにはいいとこあるよ!陽気で、おしゃべりで、色っぽくて、愛らしくて、けっ毛深い!

(このサマンタを演じているのはDoudi(ドゥディ)というコメディアン。幸せな少年時代、さほどおぞましくない青春時代、そして前途多難な”おとな時代”に突入したと人生をふりかえっている。)


サマンタにはChantal(シャンタル)という友達がいる。ときどきサマンタ以上に地に足着かない奇行が見られるが、気のせいかな・・・。でもシャンタルはとても誠実な女の子。シャンタルがいないと世の中にひとりぼっちになっちゃう、とサマンタは思っている。

(シャンタルを演じるのはPepess(ペペス)。シャンタル以外にも数役に扮する。このシリーズの中でも人生においても、ドゥディの大切な弟分である。ふたりはヴァカンス・クラブ引率の仕事を通じて知り合っている。)


France2サマンタサイト
http://kd2a.france2.fr/samantha/index.php

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DATE: 2007/02/13(火)   CATEGORY: 食 l'alimentation
パリの夜を彩るスープ
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カッコつけたタイトルながら、わざわざ覗いてみたかたは「フン!」と、ガッカリされたことか。そりゃもう日常のスープであって、ナントカカントカってシャレたもんでないこと、うけあい。

とてもにんじんが食べたくなり(カロチン不足?)、大量のにんじん、いつものズッキーニ、ブロッコリーでテキトーな大雑把スープにした。

■1 材料をブツ切りに。
■2 細かいことは気にせず鍋に投入、グラグラ煮る。
■3 アクはていねいに取り除く。
■4 ブロッコリーがちょっと姿を失うが気にしない。気になる場合は別で茹でておく。
■5 ブイヨン1かけら投入。
■6 かくし味にトマトケチャップをほんの少々。
以上。


このスープに関係した材料リスト
にんじん3本(1,19ユーロ/kg);0,47ユーロ
ズッキーニ1本(2,50ユーロ/kg);0,69ユーロ
ブロッコリー1株;0,85ユーロ
牛ひき肉;1,95ユーロ(250g)
マギーのキューブブイヨン;1,57ユーロ(128g入り)
にんにく;いただきもの。
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DATE: 2007/02/10(土)   CATEGORY: 美術館 le musee
オランジュリー美術館とイカサマ師
先日ルーヴル美術館に「サモトラケのニケ」と「いかさま師」を探しに行ったのは記憶に新しいところ(?)。一日中がんばったって見尽くせるはずもないルーヴル、ならば夜間オープンご利用でチョットお安く入館して、このふたつに照準を合わせちゃえ。軽くこなそう!とリラックス気分で臨んでみたものの、結局予定外のジョコンドも見ちゃったし、道草くってヒザが笑い始める。重々しい足取りで17世紀フランス絵画コーナーまでたどり着く。いいいかさま師はっ・・・?
「貸し出し中」。


ということでやって来たのがオランジュリー(ハショりすぎ)。
毎月第一日曜にパリの多くの美術館は無料オープンとなっております。そんなありがたいシステムを利用しない手はない。
天気のいい日曜のチュイルリー公園は、大勢の人出。美術館の方へ向かうと、大方の予想通り長蛇の列。寒い・・・でもここは我慢して。
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ところでオランジュリー美術館は元々1852年に建てられた、チュイルリー宮のオレンジ温室。実用向け建築物であったためシンプルな装飾、とはいえコンコルド広場と、今は無きチュイルリー宮に違和感無くピッタリくるようにと、伝統的ギリシャ風スタイルになっている。その後、倉庫や召集兵の宿泊所、文化・スポーツ活動、音楽、産業見本市、犬の品評会・・・と様々な使われ方をしたあげく、1921年に芸術庁が美術館にしようと決めた。それまで絵画の展示というのはほとんどされなかったようだけど。
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そしてモネが人生の最期に全霊を注いだ「睡蓮」連作の部屋が整えられ、1927年に一般公開となった。モネの死から5ヶ月後のこと。


その後1960年代に改装、展示スペースの拡大が行われたが、2階建てにしたため肝心のモネの部屋が光を遮断されてしまった。それを元通りにしようということで、2000年に再改装スタート。2006年5月に、6年間という改装を終えて再オープンとなっている。めんどくさがりフランス人が怠けてダラダラ6年もやったの?そうではなく、2003年に16世紀の遺跡が出てきてしまったためだった。
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モネのタッチ(上)

「睡蓮」のための美術館といってもいいくらい。そのためにやってくる人も多いが、美術商でコレクターのジャン・ヴァルテルとポール・ギヨームの、とんでもなく贅沢なコレクション(国に寄贈)のための十分なスペースが今回の改装で確保されたことも大きい。ユトリロ、ピカソ、マティス、モディリアーニ、セザンヌ、ルノワールなどなど、珠玉の作品群。
(美術館ホームページ http://www.musee-orangerie.fr/index_u1l2.htm トップ画面の上部La visite virtuelle des Nymph?as est en ligne から、睡蓮の部屋のパノラマ画像が見られます。黄色の部分に入っていきましょう。グルグルやりすぎると少し気持ち悪くなってきます。)


そんなこんなで待つこと1時間少々。館内は温室の面影か、モネの遺志を継いでか、白く明るい空間。
まずは企画展へまっしぐら。地階へ降りる。
1934年の回顧展ということで、作品ネームプレートには1934年当時と2006年バージョン、ふたつのアーティスト名・タイトルが記してある。72年の間に研究が進んだり新たな事実が現れたりした証なんだな。そうしてやっと「いかさま師」と対面した・・・。

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とにかくリアルタッチ好きなワタシのツボにハマるアーティスト、Georges de la Tour ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール(1593~1652)。ファーストコンタクトがいつだったかは記憶に無いが、10年近く前にリヨンで図版を購入している。
光の使い方からカラヴァッジオ派とも言われる。しかしその光の効果は意図して描かれているもので、実際の光を切りとったスケッチではない。より効果的に人物像を表すための演出でもってドラマチックな一瞬を作り出したラ・トゥールのオリジナル手法は、どこの流派にも属さないだろう。
とにかく画面構成上の、目に見える光の明暗はもとより、この「Le Tricheur いかさま師」のような人間の俗っぽいところも描き分けた。チラリとサギな目つきをする女たちと、いかにもだまされているボンボンぼっちゃん。ただならぬ空気を醸し出していて臨場感たっぷり、ついつい絵に息がかかるほど近づいて見てしまう(息は止めましょう)。

フランス北東部ロレーヌ地方生まれのラ・トゥールは1915年に再発見された。300年もの時を経て、今からほんの90年前に思い出された謎の残る人。生前は、ロレーヌ公アンリ2世、その後ルイ13世に気に入られ王付き画家という栄誉に輝いた、順風満帆の人生、だったはずなのに絵画史から消えてしまった。時代は太陽王・ルイ14世の豪華できらびやかなスタイルに移行し、その中で忘れられていったのか・・・。真作と確認されているものは20点ほどで(60点とする説もある)、生涯何点の作品を残したのかもわかっていない。1652年当時流行したペストにより59歳で亡くなった。

ラ・トゥールが再発見されてから19年後の1934年にオランジュリー美術館で開催された「Les Peintres de la r?alit? 現実の画家たち展」これがきっかけとなり、ラ・トゥールが広く知られるようになった。今回、彼の作品は7点集められている。

ひとつ堪え難かったのは展示室の壁の色。朱赤はラ・トゥールの絵に多く使われていてとても印象的な色なんだが、これをぶちこわす赤オレンジの壁! 他の部屋は茶系なのに・・・。お偉いアートディレクターが、まさにマッチするということで決めたそうだが(しかも「オレンジ」とかけてんの。)、強すぎて絵が縮んでしまっている! ハァこりゃ残念。

(ホームページトップ画面上部から「22 novembre?2006 - 5 mars 2007 : Orangerie, 1934 : les Peintres de la realite」
http://www.rmn.fr/peintres-realite/ に入ると日本語ページもあります。)



Musee de l'Orangerie

Jardin des Tuileries
75001 Paris
www.musee-orangerie.fr

Tel;01.44.77.80.07
アクセス;メトロ1・8・12番 Concorde
開館時間;12時30~19時(金曜は21時まで)
閉館日;火曜
料金;おとな 6,50ユーロ(企画展へは追加1,20ユーロ)
毎月第一日曜は無料
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DATE: 2007/02/06(火)   CATEGORY: 美術館 le musee
ニケに会いにゆく
フランスが世界に誇るルーヴル美術館。わざわざ記すまでもなくそのコレクション規模は半端ないので、正直サラッと行く気にはなれない。オルセー美術館にも同じ気持ちがある。
おそらく人生で3回目のルーヴル体験。1回目はヨーロッパをぐるっと駆け抜けた旅行で、2回目はリヨン時代(短期のほう)の語学学校からのエクスカーションだったと記憶する。

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(ピラミッド下)

サモトラケのニケと、トゥールの「いかさま師」、この2点が今回は目的だった。とはいえ、前回の目的はモナリザとニケだったし、見たい作品および見る作品は結局いつも同じパターンともいえる。とにかくこの2点を軽い感じでクリアして、ルーヴル美術館に対する妙な身構えをちょっぴり押さえたいわけでもあった・・・。


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ルーヴル美術館には、通常料金で入館する以外のオトクな方法として毎月第一日曜に無料で入れるのと「ノクターン」がある。これは水曜と金曜の18時以降の入館が少し割引になるもので、両日とも閉館時間を遅くしてある。今回は「ノクターン」で入る。自動券売機には少し列ができていたので、誰ひとりいない窓口でチケットを買う。まずはニケの場所を聞いて直行する。ギリシャ彫刻たちの間をぬけて、大理石像頭部やタペストリーなどを眺めながら、すでにいったいどこを歩いているのかわからなくなった頃、いきなりニケの横下あたりに出た。

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周りをぐるぐる回りまくって見てみる。「海から吹き付ける風が見える」という評は然り。ただの堅い石のカタマリなのに、やわらかい質感。全てのバランスが完璧に成立してしまった、この奇跡はいったいどうしたことだ。完全体で発見されなかったことも神秘的な雰囲気を残した理由だ。頭部が無いことで、当然目線が無いから心性も読めない、というのが楽で、押し付けがましくない。
このギリシャ神話の勝利の女神(ニケ)は、紀元前190年頃に作られたものと言われている。有名な話でスポーツブランド「ナイキ」のネーミングはこの女神からきている。エーゲ海北東に位置するサモトラケ島聖域で最初に発見されたのが1863年、その後バラバラ破片が発見されていき、復元されて1884年にルーヴルにやってきた。右手は1950年に発見された。その手は大きく開かれているため、女神は海戦の勝利を告げて右手を上方向にのばし、頭を左方向に回したポーズをとっていたと考えられている。

この像にこだわる理由は、美術造形として不完全でありながら同時に完全でもあるという矛盾した魅力と、母校のシンボルだからということ。こんなにもレプリカになって、グラフィックモチーフとして多用される女神が他にいるんだろうか。女神像の高さは2m45、台座と合わせると3m28にもなり、しかも階段の上にそびえる悠然とした姿は勇ましい。3回目の対面、無事終了。でもやはりトリハダがたった。

ちなみにトゥールの「いかさま師」は、なんと貸し出しになっていた。軽いショックでいつ戻ってくるのか調べてもらったところ、オランジュリー美術館の企画展に行ったらしい! 3月中旬までには戻ってくるだろうとのこと。待つまでもなし。


MUSEE DU LOUVRE
www.louvre.fr

アクセス;メトロ1番・7番 Palais Royal Musee du Louvre
開館時間;9時~18時(水・金曜は21時45まで)
閉館日;火曜、祭日
入館料;おとな8,50ユーロ(水・金曜の18時以降は6ユーロ)
18歳以下、26歳以下(金曜の18時以降)、毎月第一日曜は無料
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DATE: 2007/02/05(月)   CATEGORY: アート l'art
30年おめでとう ポンピドゥ・センター
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ポンピドゥ・センターが1977年のオープンから30年を迎え、ますます注目度がアップしている。イタリア人のレンゾ・ピアノと、イギリス人のリチャード・ロジャースによるデザインの、その奇抜な建築様相は完成当時、大変なスキャンダルとなった。「ガス工場」「大型客船」などと呼ばれ、物議を醸し続けているわけだが、今となってはエッフェル塔、ルーヴル美術館に次ぐ集客数をたたきだす名実共に一級スポットになり、パリの顔、そしてカルチャーとコンテンポラリーアートの真ん中に位置していることは間違いない。ちなみに2006年度は530万人以上の入館者があり、ウェブサイトへのアクセスは300万以上、1977年からの入館者数累計は、1億8000万人を越えている。

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ポンピドゥ・センターの中核を成す、国立近代美術館。そのモダンアートにおけるコレクション規模は、ヨーロッパ中を見渡しても群を抜いており、センター曰く「ライバルといえるのは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)だけ」なんだそう。その所蔵作品数は5万8000点を誇り、年2回の入れ替えで展示される。カンディンスキー、マティス、ピカソ、ポロック、ミロ、ジャコメッティ、モンドリアン、ブランクーシ・・・といった巨匠たちの作品から、超現代アートまで、ジャンルを越えてその流れを堪能できるようになっている。
なお、モンパルナスにあったブランクーシのアトリエは、レンゾ・ピアノの設計でポンピドゥ前広場に忠実に再現されている(Atelier Brancusi)。(※余談で、このアトリエは朝日新聞の後援があるそうです。)
現在、日本人アーティスト・杉本博司の作品展を開催している(2月12日まで)。
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ポンピドゥ・センターはテクノロジー面の充実も忘れちゃいない。子どもや青少年に広く現代美術への理解を深めてもらおうと、ウェブサイト「ジュニア・ポンピドゥ(www.junior.centrepompidou.fr)」を開設。同時にハンディキャップを持つ人達のためのサービスサイト、その名も「ハンディキャップ・ポンピドゥ(www.handicap.centrepompidou.fr)」もオープン。その他、チケットの購入や、もちろんエクスポジションのプログラムチェックも、ビデオアートやイベント類の様子の閲覧もインターネット上でできる(www.centrepompidou.fr)。
センターの図書館も大変な賑わい。2200席が設けられ、40万点という資料がアナタのリサーチをお手伝いする。書籍のみならず、新聞、定期購読書、音声データ、あらゆるマルチメディアの閲覧、そして電話やファックス、なんとチャットなどでの問い合わせもできる。

成長するポンピドゥ・センター。フランス北東の都市・メスや上海への進出を企む。2月7日からは東京・六本木にオープンした国立新美術館 http://www.nact.jp/ にて「ポンピドゥ・センター所蔵作品展」も開催される。

ポンピドゥ・センターでの楽しみ方は様々。共通券で近代美術館と複数の有料企画展ギャラリーをドップリ堪能するもよし。コンサート、映画、演劇、講演会などに出かけるもよし。無料企画展を楽しんで、アートショップを覗いて、カフェでお茶して、ブラブラするだけのコースでもよし。自由な空間がアナタを迎えてくれる。
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Centre National d'Art et de Culture Georges Pompidou
www.centrepompidou.fr

アクセス;メトロ11番線 Rambuteauランビュトー(最寄り)

開館時間;11時~22時
国立近代美術館・ギャラリーは11時~21時(木曜は23時まで)
アトリエ・ブランクーシは14時~18時
図書館は12時(土日曜は11時)~22時

閉館日;火曜、5月1日

国立近代美術館・有料企画ギャラリーとアトリエ・ブランクーシの共通一日券;
 おとな10ユーロ
18歳未満と毎月第一日曜は無料
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DATE: 2007/02/03(土)   CATEGORY: 食 l'alimentation
ぱにーに
ある日パン屋で昼食を買う。バニーニをその場で焼いてもらう。これはトマト&ハムで、チーズと葉っぱも入っている。3種のチーズ・バニーニというのもあったが、どこまでもチーズっていうより野菜が入ってハムが入っている方がいいじゃないか?(自分への問いかけ。)

混み合う時間帯だったため忘れられかけて少々焼き過ぎに・・・。30cm近くあるのでおなか一杯になる。「バニーニ」というところと「パニーニ」というところがある。パニーニと言うとイタリアっぽい響き?? 4ユーロくらい(場所や中の具により様々です)。アツアツに焼いてもらえるのが良いところ。歩きながら食べるにも、もってこい。

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