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フランス・ななめ見聞録 & La Prose oblique du Japon
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DATE: 2008/09/17(水)   CATEGORY: 本 Livre
絵本「ものぐさトミー」
「ものぐさトミー」(LAZY TOMMY PUMPKINHEAD)
1966年

文・絵:ペーン・デュボア William PENE DU BOIS
訳:松岡享子
1977年6月 第1刷発行
岩波書店
320円(当時)





作者は1916年アメリカ生まれ。8歳から13歳までフランスで過ごし、14歳からアメリカに戻った。そういえば名前はフランス人だけどー。そういえば昔、美術の「デュボア先生」っていうのがいたなぁ。
ペーン・デュボアの家族の多くはアート関係の仕事をしていたようで、そんな影響もあってか17歳で子どもの本を書き始めたらしい。

オール電化(!?)住宅に住むトミー。朝、太陽が昇って窓が温もると(太陽光電池?)、自動的にベッドが持ち上がって傾き、パジャマから滑り出してドサ!とトミーは落っことされる。と、バスタブに湯がはってありグルグル回され、またさらに下に落ちていき乾燥される。その後、歯みがき、髪をとかす、着替え、朝食・・・と全自動で行われ、どんどん下へ落っこちていく。全ての行程が終わると、長い長い階段を1日がかりでのぼっていく。そうして夜ベッドに辿り着いてオヤスミ・・・で1日が終了・・・。

ところがある晩、嵐がやってきて送電がストップしてしまう!
電気が復旧したのは何と7日後!
7日たっていきなり作動し始めた電化住宅の前に、トミーに降り掛かる災難とは・・・!?



monogusa5678.jpg


松岡享子は、ハリーポッターシリーズの翻訳してたっけ??
原文はわからないけど、本文冒頭で「トミー・ナマケンボ」っていう訳で命名してる。
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DATE: 2008/09/11(木)   CATEGORY: 本 Livre
絵本 ちびくろ・さんぼ
続く絵本ネタ。

「ちびくろ・さんぼ」Little Black Sambo
ぶん:へれん・ばんなーまん
え:ふらんく・どびあす(Frank Dobias)
やく:光吉夏弥

昭和28年第1刷発行
昭和49年第25刷発行
岩波書店





「おさらをあらわなかったおじさん」と同じ人物が翻訳をしている。
http://rimaik.blog93.fc2.com/blog-entry-349.html

ぼろぼろで崩壊寸前!
というか、もう崩壊している。
sambo5675.jpg


sambo5676.jpg

とらたちが、るるるるるるるるるるるるるるる・・となって、「ばた」(バター)になる。「ほっと・けーき」を食べた枚数は、おかあさんのまんぼは27、おとうさんのじゃんぼは55、ちびくろ・さんぼは196!

いつ見てもすごい展開。
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DATE: 2008/09/09(火)   CATEGORY: 本 Livre
絵本「おさらをあらわなかったおじさん」
先日の「うさぎとおんどりときつね」の話。
http://rimaik.blog93.fc2.com/blog-entry-348.html

実はすぐに「うさぎとおんどりときつね」が出てきたんではなくて、別の絵本をまず確認したんでした。




「おさらをあらわなかったおじさん」
文:フィリス・クラジラフスキー
絵:バーバラ・クーニー
訳:光吉夏弥
1978年発行 岩波書店
(当時320円)

作者のふたりともニューヨーク生まれ。
ちょっとモゾモゾしたタッチが部分的にあるので、先日のウラジーミル・レーベジェフかなぁと思ったんだけど。



sara5673.jpg

皿洗いをなまけて、家の器という器(うえきばちも石けん箱も灰皿も、何もかも)を徹底的に使いまくって、ある日もう器が無くなり、家中、洗ってない食器の山。
途方に暮れた所で大雨が降ってきた。さて、おじさんは・・・。

・・・というストーリー。

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DATE: 2008/09/07(日)   CATEGORY: 本 Livre
ロシアン・イラストレーション、カバコフ展とレーベジェフの絵本
2月ころに行った世田谷美術館(東京)の、イリヤ・カバコフ「世界図鑑」絵本と原画展。とっくに終わったものです。
そこで数枚買ってきたポストカードを見ていて「!」と、つながったこと。


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それはイリヤ・カバコフではなくて、ウラジーミル・レーベジェフで、ポストカードの絵柄の、おばさんが着ているコートのモサモサした感じのタッチを見ていたら、何か思い出す・・・。ということで本棚を探してみたら、そうだった。



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「うさぎとおんどりときつね」
文絵:レーベデフ
訳:うちだりさこ
1977年発行、岩波書店

「うさぎとおんどりときつね(1924年)」と「きんのたまご(1923年)」と、2編入り絵本。

ウラジーミル・ワシーリエヴィッチ・レーベデフ(1891~1966年)

レーベジェフとかレーベデフと、ちょっと表記が違いますが同じ人物でしょう。





kabakov5131.jpg

イリヤ・カバコフ展の方は、50冊ほどの子どものための本にカバコフが描いた挿絵の原画。「くらしの本」「科学や歴史の本」「国のきまりを教える本」「物語の本」「詩の本」「オーシャ(少年の名前で、第一次世界大戦時の物語)」という6のカテゴリーに分けてあった。毎日の生活や街の営みの中で、世の中にはどのような職業があり、どのようにモノは作られているのか、などを紹介、また石油や鉱物、植物、宇宙といった自然の本や、童話や詩の挿絵などなど、幅広いテーマの中で活動したカバコフの足跡を辿っていた。
とはいっても共産主義のソビエト時代に自由な表現は許されていなく、これらの挿絵の仕事はアーティストとしての活動とは線引きしていたようだ。最終的にはソビエト崩壊の直前に亡命し、ニューヨークで活動している。
ソビエト体制を批判し皮肉るスタイルは、今になってようやくオープンにできるようになった・・・かな?


挿絵は結構メルヘンでファンタジックな画風だったりする。徹底的にキッチリ描き込む画面は、それでもグラフィックな感じでスッキリしてる。
これでソビエトッ子は社会勉強したわけかぁ~。




kabakov5138.jpg砧公園をブチ抜けて

kabakov5141.jpg砧公園の梅(※重ね重ね、2月です)




イリヤ・カバコフ「世界図鑑」絵本と原画展
※4月終了
過去の展覧会
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/past.html


世田谷美術館
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

kabakov5150.jpg
入場は1階からで、地階もあるようだが展示場メインは1階だった。建物の構造がよくわからず・・・。
なお、この展覧会の次は「冒険王・横尾忠則展」だった~(4~6月)!

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DATE: 2008/06/09(月)   CATEGORY: 本 Livre
フランス語、スタンダ~ル
スタンダール『赤と黒』 新訳めぐり対立 「誤訳博覧会」「些末な論争」

 「まるで誤訳博覧会」-。光文社古典新訳文庫から昨年刊行されたスタンダールの『赤と黒』について、誤訳が数百カ所にのぼり、全面的な改訳が必要だと批判する書評が、スタンダールを研究する専門家でつくる日本スタンダール研究会の会報に掲載された。

 新訳文庫の訳者は東京大学大学院准教授の野崎歓氏で、これを手厳しく批判したのは立命館大学教授の下川茂氏。

 「『赤と黒』の新訳について」と題した下川氏の書評は「前代未聞の欠陥翻訳で、日本におけるスタンダール受容史・研究史に載せることも憚(はばか)られる駄本」と同書を断じ、「訳し忘れ、改行の無視、原文にない改行、簡単な名詞の誤りといった、不注意による単純なミスから、単語・成句の意味の誤解、時制の理解不足によるものまで誤訳の種類も多種多様であり、まるで誤訳博覧会」と書いた上で、「生まれてこのかた」という成句になっている「Delavie」を「人生上の問題について」とするなどの具体例も列挙している。

 また、今年3月15日付で発行された同書の第3刷で19カ所が訂正されたことについて、「2月末に誤訳個所のリストの一部が(訳者に)伝わっている。そこで指摘された箇所だけを訂正したものと思われる」と指摘。改版とせずに、初版第3刷として訂正したことを「隠蔽(いんぺい)」だと非難している。

 産経新聞の取材に下川氏は「野崎氏に会報と絶版を勧告する文書を郵送しました。学者としての良心がおありなら、いったん絶版にしたうえで全面的に改訳すべきだと思います」と語った。

 一方、光文社文芸編集部の駒井稔編集長は「『赤と黒』につきましては、読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いております。当編集部としましては些末な誤訳論争に与(くみ)する気はまったくありません。もし野崎先生の訳に異論がおありなら、ご自分で新訳をなさったらいかがかというのが、正直な気持ちです」と文書でコメントした。(桑原聡)


http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/literature/



・・・というヤフーの記事を見て、大昔(Lyon時代)授業で読んだことは思い出したけど、内容はよく思い出せない。STENDHALの「LE ROUGE ET LE NOIR」。



定価10フランだったペイパーバック。
実際は古本屋でもっと安く買った。



記事の中で「De la vie」のことについて書いているのは、Chapitre 27のタイトル「PREMIERE EXPERIENCE DE LA VIE」のことかなぁ? わからない。
「人生ではじめての経験」
「生まれてはじめての体験」
「生まれてこのかた味わったことのないカンジ」
なんとでも言える気がするけど・・・。

映画にしても本にしても単語一個ずつ丸ごと訳したってトンチンカンなことになるし、訳者によって違ってくるのは当然なので、「翻訳の世界の定義」は、よくわからない。「Le Petit Prince」を「星の王子さま」と日本語タイトル付けたことに違和感持った人はいたんだったかな? あれは内藤濯の感性であったということで、「えーっ!それ “小さな君主” でしょうよ」と言った人もいないと思うしィ。

文学の「このニホンゴを当てればピッタリ」なんていうのは、本当は存在しないかもしれないし、全体が伝わりゃいいんじゃないの?ダメか??



この記事の中での論争には、最後の、光文社文芸編集部編集長の「野崎先生の訳に異論がおありなら、ご自分で新訳をなさったらいかが」というところに賛成。


それで、ワタシが一番気になるのはそんなことではなくて「STENDHAL スタンダール」というところ。
もう「スタンダール」が染み着いてそうだと思い込んでいたけど、カタカナ読みしたらフランス人に「えっ?なになに??」と言われた。あげくに思い違いして最後の「ル」を「R」読みしたからさぁ大変。


「ステンダル」と言ったほうがよろしそう。
「スタンダール研究所」のセンセイ方はどう思ってんだろう。
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